グループ理念

Project FUNAの設立メンバー2人が受験した、第108回医師国家試験において、山梨大学医学部は現役合格率100%を達成しました。

医師国家試験は、合格率がおよそ9割になるように設定されている資格試験ですが、だからと言って、容易な試験ではありません。まず、大学受験において、高い偏差値を要求される医学部に入学することが必要条件であり、さらに、大学ごとの医師国家試験の合格率が、その大学の人気を左右するため、医学部では進級や卒業の要件が厳しく、実際に医師国家試験を受けるまでにかなりのセレクションがかけられています。そして、医師国家試験の合格点の決め方が、相対評価であるために、下1割に入らないようにと、受験生同士の競争も過酷なものとなっています。

我々の学年も入学当初は100人以上いた学生が、6年間で入れ替わり、結局、医師国家試験を受験したのは86人でした。その事実から、周囲も、また受験生自身も、厳しいセレクションで生き残った精鋭だったからこそ、100%全員が合格できたのだと思っています。

しかし、私はそうは思いません。100%合格というのは、1人も不合格者を出さないということです。それに、86人には留年生も含まれていますし、また、精鋭だからといって、必ず合格できるというような試験ではないと思います。医師国家試験を合格するために必要なことは、高い知能ではなく、最後まであきらめないで勉強する努力、そして環境だと私は考えています。

私たち、山梨大学医学部29期生は、時として、独りよがりや卑屈になりがちな長い試験勉強という過程の中で、卒業試験の段階から、お互いに協力し合い、誰1人見捨てることなく、いくつものハードルを乗り越えてきました。その結果として、全員合格という偉業を成し遂げたのだと思います。ある意味、86人という人数が100%合格した理由だとするならば、精鋭という意味ではなく、協力し合うのに適切な規模だったというのなら私も納得です。

話は変わりますが、ある意味で、資格試験というのは、勝ち負けを決めるものであり、ほかの受験生よりも恵まれた環境で勉強したいと思うのは当然のことではあります。しかし、そうやって周囲と比較しながら勉強することは、大変なストレスであり、勉強の効率も上がりません。全体の利益を考えれば、お互いに協力し合い、気持ちよく、そして効率よく勉強することが、質の高い合格者を生み出すことにつながり、また残念ながら合格できなかったとしても、勉強を通して身につけたことは、その人の中に残ります。

私は、努力が報われることが、個人にとっても社会にとっても利益になると考えています。それを実現するために必要なこととして、才能や運もあるのかもしれません。しかし、少なくとも、環境だけは公平なものを構築しておくべきだと思います。

これからの格差社会の中で、社会全体のために、人的資源を有効に生かしていくために重要なことは、個人が努力したいと思った時に、努力できる環境を整え、しっかりと見返りを実感できるようにすることにあると思います。その具体的な形が、資格試験であり、それに対する勉強環境なのではないかと思います。

私の夢は、ITを通じて、みんなで協力し、誰もが、自由に、資格試験の勉強ができ、夢に向かって精一杯努力できる仕組みを実現することです。

2014/10/28 Project FUNA CEO  野田 北斗

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